
この方は神経性難病による四肢の筋力低下があります。保険代理店の共同代表をしていて、話し相手を元気にしてくれるような強いエネルギーをまとった方です。
食事に割く時間が長くなり、自分に合う上肢装具が見つからなかった
介護サービスを受ける際に、 食事に割く時間が⻑くなっていました。また、機器を使って生活環境を整えていましたが、自分に合う上肢装具は見つかりませんでした。
ところがMOMOを実際に試し、すぐに前後左右の広い範囲で腕を動かせるようになり、自分一人でつけ外しができたことが導入の決め手になりました。
自分で食事が可能になり、介助の時間が減って余裕が生まれ、他のサービスを受けられるようになった
MOMOを導入して、自分の右腕で食事ができるようになったことから、食事介助の時間を削減できました。その分余裕を持って他のサービスを受けられるようになり、サービスの提供時間が限られているヘルパーさんの負担軽減にもつながりました。



ポジティブな気持ちをもって生活するために、早い時期から使い始めるべき
MOMO について思うところを率直に、熱い口ぶりでお話してくれたなかで、繰り返しおっしゃっていたのが、「MOMO は早い時期から使い始めるべき。」というご意見でした。
もし進行性の疾患が発症した際、「MOMOがあればできることを増やしたり、反対に何かができなくなる時期を遅らせることができる。
外食を楽しんだり仕事を続けたりすることで、気持ちの落ち込みを和らげ、ポジティブな気持ちをもって暮らすことができる。」と、ご自身の体験を基に精神的な効果が大きいことを教えてくれました。

発症する以前に、進行性疾患の患者さんと関わった経験から「福祉機器は昔より格段に進歩したし、普及も進んでいる。自分は良い時代に生きている。」と感じている一方で、「足りないところはまだたくさんあるので、良い福祉機器がもっと増えていってほしい。」と、テクノロジーへの期待を込めて話してくれました。
病気になる前は、車で積極的に営業に出かけ、気分転換に沖縄の海を眺めるのが楽しみだったそうです。現在は「いつまでも自分がプレイヤーでいてはダメだ。」と考えを改め、後進の育成に力を注いでいます。
そのエネルギーをこれからも発揮し続けてもらうために、MOMO がお役に立てれば嬉しいです。
MOMOのいいところ
・できることが増え、 精神的に前向きになった。
・食事介助が大幅に削減できた。
MOMOの構成
・スプリング強
・使用リンク3本
・右腕
導入までの流れ
取付・装着においては、巻いたタオルをエルボーレストに固定し重心を変えることで、 腕を前方向へ動かしやすくしました。また、台を使ったりテーブルとブラケットの間に木の板を挟んだりすることで、 高さを調整しました。

