OAK Pro(オーク プロ)

このたび、2020年1月10日をもって、OAK Pro(オーク プロ)を販売終了させていただくことになりました。発売以来ご好評を頂きまして誠にありがとうございました。 なお、後継ソフトウェアはOAK Cam(オーク カム)となります。詳細につきましては「OAK Pro(オーク プロ)販売終了のお知らせ」をご参照ください。

OAK写真
OAK Pro(オーク プロ)は、カメラを利用して重い障害のある人の体の動きを観察し、支援者に対象者の運動や認知面において新たな気づきを与えるためのツールとして開発されました。

概要


(再生すると音楽が流れます)

OAKは、体の動きに困難がある方の能動的な活動を支援することを目的としております。

脳性まひや脊髄性筋萎縮症(SMA)などで、重い障害がある方の任意の動き(例:口の開閉や、手指の動きなど)をマイクロソフト社の「Kinect(TM) for Windows(R)(以下、キネクト)」で検出し観察することができます。

また、体の動きをスイッチ操作に置き替えてパソコンを利用したり、周辺機器と組み合わせて電池玩具や家電品を操作することもできます。

※OAK(Observation and Access with Kinect)

OAKで利用できるキネクト(Kinect for Windows)について
型式【L6M-00005】もしくは【L6M-00020】に限られます。 2015年5月1日現在、製造は打ち切られており、入手が困難な状況となっております。予めご了承ください。
Windows10への対応について
OAK Pro は、Windows7(SP1) / 8.1 用のソフトウェアであり、Windows10 には対応しておりません。

カタログなど

OAK Pro マニュアル (v1.1)

基本的な構成

OAKイメージ写真
【キネクトfor Windows】と【パソコン】と【OAK Pro(ソフトウェア)】が基本的な構成となります。

上の写真の例ではOAKのエアスイッチ カラーモードを利用し、指先のわずかな動きを捉えてスイッチとしています。この基本的な構成の場合、パソコン内のアプリケーションを操作することができます。

OAKイメージ写真

エアスイッチでパワーポイントを操作例えば、右上の写真のように、パワーポイントのスライドショーを操作することができます。この時、OAKの画面はスライドの後ろに隠れて稼働します。 (実際にはスライドは全面に表示され、完全にOAKは隠れます。右の写真はイメージです)

機能詳細

OAK Proには評価機能として、対象者の体の動きの履歴を表示し記録することができる「モーションヒストリー」が標準装備されています。「モーションヒストリー」はこれまでにない新しい機能で、適切なスイッチフィッティングに役立ちます。

また、スイッチ機能として、「エアスイッチ」と「フェイススイチ」の2つのスイッチソフトウェアがバンドルされています。対象者の体の動きが小さな方から大きな方まで利用することができます。

■モーションヒストリー

わずかに動く体の部位を明確にしたり、不随意な動きが多い中で、実際にはどの部位 が多く動いているのかを調べたりする評価機能です。それらの動きの頻度が多いところを頻度順に色分けして表示することができます。その様子を写真として保存するこ ともできますので、支援者がその情報を関係者で共有し、スイッチフィッティングに役立てることができます。今までとは違う視点でスイッチフィッティングすることができる優れた機能です。



  

■エアスイッチ

エアスイッチは、空中に仮想のスイッチを作成できます。エアスイッチには2つの動作モードがあります。対象者に合わせてお選びいただけます。

A : 距離モード

距離モードでは、キネクトの距離を検出する機能を用いて、エアスイッチをON/OFFすることができます。 操作モニター上に描いたエアスイッチは、その領域に頭や手など、体の一部が入ると反応します。比較的大きな体の動きをとらえるのに適したモードです。キネクト本体が発する赤外線を利用するため、暗い場所でも利用することが可能です。


※体のどの部分でもエアスイッチとして利用可能です。

B : カラーモード

カラーモードでは、色の変化を検出する機能を用います。操作モニター上に設置したエアスイッチの領域内にある画素の色の変化をとらえて、エアスイッチが反応します。わずかな体の動きをとらえるのに適したモードです。

※距離モードと異なり、カラーモードでは、対象者を認識する距離に制限はありません(0m以上で認識)。




また、Ver1.1からはモーションヒストリー機能と連動して、よく動いている部分に自動的にスイッチエリアを設定する機能が付加されました。さらに検出したいエリアを限定することもできます。

自動的にスイッチ設定されるのは、よく動いた部分のすぐ外側(左の写真では黄色の部分)なので、操作感が格段に上がります。

■フェイススイッチ

フェイススイッチは、顔の動きをスイッチとして利用できます。対象者の顔を自動認識して、口の開閉の他、舌の出し入れ、目のまばたき、顔を上下左右に向ける動作でスイッチをON/OFFできます。

発展的な構成

OAK Proがインストールされているパソコンから外部の機器を操作することも可能です。この場合、周辺機器が必要となります。

  • 照明器具やミキサーなど、家庭用のコンセントの電源のON/OFFで作動する家電品を操作する場合
以下のような製品を組合せることで操作可能
  • 「なんでもIR2」
  • 「赤外線リモコンコンセント(OCR-05)(オーム電機社製)」
  • バッテリーアダプタなどでON/OFFできる玩具を利用する場合
  • スイッチスキャンに対応したコミュニケーション機器を操作する場合
  • アーム等を利用しての設置
  • 市販のアームやスタンドなどを利用して設置することが可能

仕様

対応OSMicrosoft Windows 7(SP1) / 8.1
(※Windows10 には対応しておりません。)
CPU2.66 GHz 以上のデュアルコア、32 ビット (x86) または 64 ビット (x64) プロセッサ
メモリ2 GB RAM以上
接続ポートUSB ポート (USB 2.0を推奨)
CD/DVDドライブインストール時に必要
センサーバーKinect(TM) for Windows
※ご注意:Xbox360用のKinect(TM)では動作しません。
OAKで利用できるキネクト(Kinect for Windows)について
型式【L6M-00005】もしくは【L6M-00020】に限られます。 2015年5月1日現在、製造は打ち切られており、入手が困難な状況となっております。予めご了承ください。

価格表

OAKソフトウェア
製品名 内容 価格
OAK プロ バンドル
  • 「エアスイッチ」
  • 「フェイススイッチ」
  • 「モーションヒストリー」

の3つのプログラムが利用できます。

  • DVD版 8,000円(税抜き)

OAK関連周辺機器

OAK関連周辺機器
製品名 内容
USB 4ch リレーボックス OAKのリレー出力に対応した接点出力アダプタです。バッテリーアダプタ等を接続することで、電池玩具等の電源をON/OFFすることができます。
なんでもIR2 パソコンから赤外線リモコンで家電等の操作を行うことができます。OAKをインストールすると、初期状態でオーム電機の「リモコンコンセント」の信号が、なんでもIR2に設定されますので、OAKのスイッチ操作で家庭用コンセント(100V)のON/OFFができます。
BDアダプター USB 4ch リレーボックスと組み合わせて、市販の電池で動くおもちゃなどを操作できるようにするためのアダプターです。 .
赤外線リモコンコンセント OCR-05(オーム電機) 赤外線リモコンを利用して家庭用コンセントのON/OFFの操作ができます。ホームセンターなどで購入できます。